最近読んだおもしろかった本(と漫画)

こんにちは、やすだです。
最近blog全然書いてませんでした。ごめんなさい笑
wordpress(webサイトつくるやつ)が大幅なアップデートで、なかなか慣れずブログ書くことからどんどん遠ざかってました。
僕は音楽ももちろん好きなのですが、本を読むのも結構好きです。
しばらく読書から遠ざかってたのですが、久しぶりに読み始めたらまたハマってきました。
今年に入ってから読んだ面白かった本を紹介していこうと思います。
不思議だよね、小学校のころは読書感想文とか大嫌いだったのに笑
村上龍「半島を出よ」
あらすじ
二〇一一年春、九人の北朝鮮の武装コマンドが、開幕ゲーム中の福岡ドームを占拠した。さらに二時間後に、約五百名の特殊部隊が来襲し、市中心部を制圧。彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。慌てる日本政府を尻目に、福岡に潜伏する若者たちが動き出す。国際的孤立を深める日本に起こった奇蹟!話題をさらったベストセラー、ついに文庫化。
「BOOK」データベースより
感想
村上龍は大学生のころ、「限りなく透明に近いブルー」を読んで「なんか気持ち悪いな」って思って離れてたんですよね。僕の中で村上龍は「カンブリア宮殿にでてくる偉そうな人」ってイメージがあったんですけど、この本読んで変わりました。
描写が凄い細かい、というかリアリティが凄いんですよね。福岡を制圧する北朝鮮のコマンドがいかに(非情で)洗練されているか、有事の際にどういったシステムで対処するようになっているのかがめちゃめちゃ綿密に書かれています。
「たった9人で日本制圧とか無理ゲーwww」とか思ってたんですけど、読んだ後は「たった9人でも日本制圧できそう・・・」ってなります。
テキパキと?日本を制圧する北朝鮮コマンドと、何もできない日本政府(なんかシンゴジラの前半みたいだった)→実際に先進国の様子を見た北朝鮮コマンドの心情とその変化が面白くて、凄い長い話ですけど飽きずに読めました。
ただね・・・
登場人物が多くて、特に北朝鮮コマンドの人の名前がなかなか覚えられない・・・。
新庄耕「狭小邸宅」
あらすじ
【第36回すばる文学賞受賞作】学歴も経験も関係ない。すべての評価はどれだけ家を売ったかだけ。大学を卒業して松尾が入社したのは不動産会社。そこは、きついノルマとプレッシャー、過酷な歩合給、挨拶がわりの暴力が日常の世界だった……。物件案内のアポも取れず、当然家なんかちっとも売れない。ついに上司に「辞めてしまえ」と通告される。松尾の葛藤する姿が共感を呼んだ話題の青春小説。
「BOOK」データベースより
感想
営業の仕事してる人(或いは営業経験がある人)は共感するポイントが多いと思います。僕は今も営業なので、読んでて共感の嵐でした。
そしてこの小説は名言がめちゃめちゃ多い。
「おい、お前、今人生考えてたろ。何でこんなことしてんだろって思ってたろ、なぁ。なに人生考えてんだよ。てめぇ、人生考えてる暇あったら客みつけてこいよ」
「いや、お前は思っている。自分は特別な存在だと思っている。自分には大きな可能性が残されていて、いつかは自分は何者かになるとどこかで思っている。俺はお前のことが嫌いでも憎いわけでもない、事実を事実として言う。お前は特別でも何でも無い。何かを成し遂げることはないし、何者にもならない」
「いいじゃねえかよっ、わかりやすいじゃねえかよっ、 こんなにわかりやすく自分を表現できるなんて幸せじゃねえかよ、 他の部署見てみろ、経理の奴らは自己表現できねぇんだ、 可哀想だろ、可哀想じゃねえかよ。」
前半の主人公の松尾が全然売れなくて「俺、なんで仕事してるんだろう・・・」と思いつめるシーン、後半の結果もついてきて高い時計やスーツに身に纏いながら「俺なんのために仕事してるんだろう・・・」とやはり松尾が思いつめてるところも色々共感できると思います。
あとね、この本の最後にある解説も秀逸です。
最後はフワッとした終わり方なんですけど、解説を読むと「すんません・・・」ってなります。
社会人1年目〜5年目(主人公の松尾と年齢が近い人)にとっては凄い面白い本だと思います。
あと、売れる営業になるヒントが書いていてあるから営業は読んだ方が良いと思うね。
世の中にはいろいろな営業のタイプがあって、いろいろな売れる営業がいるから一概に当てはまるとは思わないけどね。
篠原健太 「彼方のアストラ」
あらすじ
宇宙への往来が当たり前になった近未来。高校生のカナタ、アリエスら9名は“惑星キャンプ”に旅立つ。未体験の宇宙旅行に胸を躍らせながら惑星に降り立った彼らを待ち受ける、予想外の事態とは!? 近未来SFサバイバルストーリー、始動!!
amazon内容紹介より
感想
篠原健太先生が以前ジャンプで連載してたSKET DANCEも凄いおもしろかったけど(アニメも見た)、彼方のアストラはさらに面白かった。
ジャンルでいうと、SF ×ミステリーでSKET DANCEみたいなギャグ要素が混じりながら話は進みます。
SKET DANCEみたいな登場人物の暗いストーリーを随所にまぜてくるので
「あ〜、はいはいSKET DANCEパターンですね」
となるんですが・・・。
4巻の終わりから5巻までのタネ明かしが凄いっす。
マジで全然予測できなかった・・・
・SKET DANCE好きな人
・ミステリーが好きな人(特に叙述トリック系→「イニシエーションラブ」とか)
・それ以外の人
上記に当てはまる人は絶対読んだ方が良いと思います。(つまり全員だな)
僕はクリスティーの「アクロイド殺し」を読んでから叙述トリックものは結構読んだんですけどね・・・、全然結末を予想できなかった・・・。
なんか面白い本あったら紹介してくださいね。
それでは
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